語学の日記(仮)

趣味で語学を勉強してます。

【HSK4級】合格するまでの勉強時間と使った参考書など

HSK4級に合格するまでの勉強時間や使った参考書などをまとめてみた。

事前知識ほぼ無しで、知ってた言葉は你好や谢谢、そして一人称が我であるということだけだった。動詞なんて一つも知らなかった。日本人だから漢字は知ってるけど、そんなまっさらな状態から勉強を始めてみた。1級、2級、3級を飛ばして4級から受けた。

勉強期間

約8か月

1日0時間~2時間

初めて買った中国語に関する本は「李軼倫先生と学ぶ はじめての中国語(NHK出版)」という薄めの本。試験対策というよりも、0%だった中国語の知識が1%くらいに増えればいいなという感じで1~2か月くらいかけてだらだらと進めていった。

次に購入したのはキクタン入門編と初級編。入門編と初級編を合わせて数か月くらい見続けた。他の勉強もしていたので、読解問題などを解くようなことはしてなかった。暇なときに開いたり、気が向いたら1時間くらい読み込んだり、全く読まなかったりで特に計画は立ててなかった。この頃からHSK受験を意識し始めた。

まずはHSK3級を目標に勉強しようと思い、スプリックスHSK公認テキストと過去問題集を購入した。値段が高いので他の参考書と迷ったけど、中身のデザインが好みだったのと、当初は3級を受けていったん中国語は休む予定だったからこれにした。しかし出願直前にやっぱり一つ上の4級を受験しようと考えなおし、結局あとから4級の公認テキストと過去問題集も買った。

肝心のテキストの内容に関してはかなりわかりやすかったし、とりあえずこの本の言う通りにしていればその級は合格できるような構成になっていると思った。ただ、このシリーズは本当にHSK合格に特化しているので、喋れるようになるとか長文読解できるようになるとかは無い。(一応5級にはこのシリーズで長文専用参考書がある)

3級テキスト、3級過去問、4級テキスト、4級過去問をそれぞれ1か月ずつぐらいで解いていった。一通り終わった後、听力(リスニング)が圧倒的に苦手だったので聞き取れるようになるまで何度も繰り返した。あとは何度見ても覚えられなかった単語だけを抜き出してまとめて確認したりもした。

 

そして試験当日、過去問と同じような問題が出てきた。

コロナの影響で中国での採点業務に遅延が出ているとのメールが届いたが、試験日から一か月後くらいに普通に届いた。

 

試験結果

听力  84 (リスニング)

阅读  83 (リーディング)

书写  81 (ライティング)

总分  248 (合計)

苦手なリスニングが一番高得点だったけど、3つともほぼ同じ点数だった。合格ラインが180点なので、かなり基準が優しい試験だということが分かると思う。過去問を解いているときから薄々気づいてたけど合格するだけなら今回の試験対策はオーバーワークだったので、もっと苦手なリスニングに時間をかければよかった。

 

感想

過去問や本番の試験を解いてきて痛感したのが、漢字を知っているというアドバンテージがあまりにも大きすぎるということ。この試験は世界中で行われているため、例えば英語母語話者だったらまず漢字から勉強しなくてはいけない。一方、われわれ日本人は既に大量の漢字を知っているので、街中でよく見かける中国語の意味が何となく分かるように、試験問題も読解パートなら最低限の文法や単語さえ押さえてしまえば普通に読めてしまう。

なので、今回の4級合格は中国語のことが少し分かった気になって全然分かっていないというレベルだと思う。ネイティブが普通の速度で話してることはもちろん聞き取れない。あくまで一方的に自分の伝えたいことを話せる観光レベルくらい。

 

ちなみに、今まで受けてきた資格試験の公式サイトの中でHSKが一番見やすかった。

公式サイト↓

HSK 日本で一番受けられている中国語検定 (hskj.jp)

 

使った参考書と金額

・李軼倫先生と学ぶ はじめての中国語(NHK出版) 1,100円

・改訂版キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル(アルク) 1,980円

・改訂版キクタン中国語【初級編】中検4級レベル(アルク) 1,980円

・中国語検定HSK公認テキスト3級 改訂版(スプリックス) 3,278円

・中国語検定HSK公認テキスト4級 改訂版(スプリックス) 3,608円

・中国語検定HSK公式過去問集3級 2021年度版(スプリックス) 3,190円

・中国語検定HSK公式過去問集4級 2021年度版(スプリックス) 3,410円

・HSK4級 受験料 7,370円

合計 25,916円

 

まとめ

HSK4級を取得すると「世界基準で準上級者」のレベルだと公式サイトには書かれている。

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑なテクストの主要な内容を理解することができる。 お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然である。 かなり広汎な範囲の話題について、明確で詳細なテクストを作ることができ、さまざまな選択肢について長所や短所を示しながら自己の視点を説明できる。

受かりはしたけど現時点では全くそのレベルに達していないので、話せるようになるためにまずはもっとリスニングの時間を増やさないといけないと思った。試験自体は日本人にとってはそこまで難しくないので、是非挑戦してみてください。